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かなりすごい映画『スラムドッグ$ミリオネア』

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久しぶりにかなり自分の中でヒットした。


『スラムドッグ$ミリオネア』


「トレインスポッティング」のダニー・ボイル監督が、
スラム育ちの青年の運命と過酷な半生を疾走感あふれる演出で描いた人間ドラマ。
インドの外交官ビカス・スワラップによる原作小説を、「フル・モンティ」のサイモン・ボーフォイが脚色。
第81回アカデミー賞では作品賞、監督賞ほか最多8部門を受賞した。

(ストーリー)
冒頭。暗い取調室の中、一人の青年が尋問されている。

青年の名はジャマール(デーヴ・パテール)。
ジャマールはインドの大都市ムンバイの中にある世界最大規模のスラム、
ダーラーヴィー地区(en:Dharavi)で生まれ育った。
無学な彼の現在の職業は、テレオペの補佐=オペレーターへの”お茶(チャイ)入れ係"だ。


取調官が質問を繰り返す。

「なぜお前は正解を知りえたのだ?」と。


そう、このジャマール、インドで大人気のテレビ番組
コウン・バネーガー・カロールパティ』("Kaun Banega Crorepati"、
『フー・ウォンツ・トゥ・ビー・ア・ミリオネア』、日本で言う『クイズ$ミリオネア』のインド版)に出演し、
これまでに出演してきた識者たちが超えられなかった第三問目の壁をあっさり越え、
とうとう最後の一問まで次々と正解をたたき出してしまったのである。


「無学の人間がここまで正解し続けるはずがない」
と疑いをかけられたジャマールは、番組収録後に連行されてしまう。


執拗な取調官の質問に彼は答える。

「学識が無くとも、答えられる。俺はクイズの答えを『知っていた』んだ」と。




彼は何故、正解し続けられたのか?



番組の内容を収録したビデオが回る。

出題されるクイズ。

その答えを導き出すに至った、彼の生い立ちが、少しずつ明らかになってくる。




「お前は金には興味が無いように見える。」 取調官は言う。


では彼はいったい何故、国民の「億万長者への夢」が詰まったこの番組に出演したのか?



まっすぐに取調官を見すえるジャマールの口が、ゆっくりと真実を語り始める・・・。


(作品情報)
スラムドッグ$ミリオネア(原題:Slumdog Millionaire)
監督:ダニー・ボイル
製作:クリスチャン・コルソン
原作:ビカス・スワラップ
脚本:サイモン・ボーフォイ/撮影:アンソニー・ドッド・マントル/美術:マーク・ディグビー
音楽:A・R・ラフマーン/編集:クリス・ディケンズ

製作国:2008年 イギリス/上映時間:2時間
配給:ギャガ・コミュニケーションズ

(C)2008 Celador Films and Channel 4 Television Corporation



音楽、映像ともにかなりかっこいい。
特に色がすごい。監督の色彩感覚はハンパない!
「美しい」のではなく「すごい」色が、スクリーンに映し出される様は圧巻。
これは確実に映画館で観るべき映画だ。

ジャマールが語るスラムドッグ(スラム街に生きる人々の蔑称)の生活は
貧困、宗教闘争、人身売買などの犯罪など、悲惨きわまりないが、
この映画が語りたかったことは、そういうことではないと思う。

イギリス映画らしく、アメリカおよび高度経済成長をかなり皮肉る場面もあるが。
(アメリカ人観光客に、ジャマールが「これがインドの真実です」と語ると、
アメリカ人観光客が「私たちもアメリカの真実を見せるわ」と100ドル紙幣を握らせる場面が私的にツボ)

厳しい生い立ち、苦痛の連続の人生の中でも、まるでパンドラの箱のように、
最後にジャマールが掴んだもの。
その美しさ優しさが、大きなパワーとなりこの映画を包んでいる。


もういっかい観たい!

そう思える、すばらしい映画でした。
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by piyopiyokattie | 2009-05-04 03:00 | エンタメ